神奈川県 K様 X-Liteカーボンヘルメット
2015年 07月 09日
年末年始に掛けて、データ飛びまくって大事な写真を無くしまくり。
もう5万枚近く撮ってましたので寿命かな、、、と買い換えたのですが、、。
「外れ」を引いたのかな、、(汗)
神奈川県 K様よりX-Liteの部分塗装のご依頼承りました。
ダクト類の色変更のご依頼です。
元々はメッキされていたダクトを艶消し黒へ
ダクトの元々黒の部分はそのままで、とのご依頼です。
初めて触るヘルメット、それも国内販売無しで個人輸入された貴重なヘルメットです。
作業前に分解出来るか?のチェック。
分解できれば比較的容易な作業ですが、分解出来なければ~(^^;
おでこのダクトはどうやら瞬間接着剤の類で付けれれている模様。
白っぽくなっている箇所からそう判断しました。
画像は左側。内側のプレートが浮いてましたので、後に接着しています。
口元左右のダクトはロックワッシャで取り付けていました。
Z1などのサイドカバーエンブレムの取り付けに使われているようなアレです。
取り外せそうでしたが、ピンが細く破損の恐れがあり頭部に続き付けたままで
作業進める事に。
ですが、外せる品は外します。
マスキングしました。
マスキングペーパーだけでは作業中破れて帽体に塗料や傷が付く事を恐れ、
テープで更にマスキングします。
ダクト周囲はこれからマスキングです。
後からマスキングする理由は、ダクト周囲をマスキングする際、細かい作業なので
手汗とかかいちゃって、汗で帽体が汚れないように(^^;
付けたままの塗装の際、僅かでも塗装がのっていない箇所があると、
見栄えが残念です。
ゆえに確実にダクトだけを露出させ、かつ塗装膜の厚さも考慮し、隙間も取るよう慎重に進めます。
裏側もマスキングします。
まず見えない箇所ですが、未塗装部分は限りなく未塗装で仕上げたいです。
口元左右もマスキングしました。
これから研磨作業です。
メッキ層を慎重に落とします。
奥も。
奈良のKさんに頂きました、モデラー用の「棒」大活躍です!
ありがとうございます。
研磨作業終えました。
いよいよ塗装開始です
塗装しました。
それまでの作業と比べると塗装は一瞬(笑)。
塗装業という名のマスキング業、研磨・ケレン業(笑)
艶消しクリヤ仕上げです。
可動部やマスキングのフチに塗膜が付いて動きが渋くなったり
マスキングを剥がす際、一緒にめくれないよう極力塗膜が薄くなるように
奥も塗装しています。
硬化後、貼るよりも慎重に剥がします。
ここでも全体のマスキングのおかげで手汗が付きません(^^;
以前、何かで人間国宝の宮大工さんは、手汗で木材を汚さない・痛めないよう
普段から手汗・油を少なくするため肉は食べないなど食事にも気をつけてると伺いました。
私もそんなに肉は食べて無いのですが~笑
お預かりしてから順番待ちでお時間頂戴していました。
その間に元々は付いていなかったと思われていた部品が見つかったという事で、
送付頂きそれらの接着作業です。
こちら、頭部ダクトのゴム部品です。
如何せん、同じヘルメットは国内未販売ですので見ることは無い・もしくは稀でしょうから仕方無いですね。
バリがありますね。
元々はそのまま付いていたかと思いますが、
ちょっとした事でも極力綺麗に仕上げたいです。
バリを取りました。艶有り・艶消しになっているのは整形時の問題でした。
裏側も剥がれた際の接着剤の残りが付着していました。
研磨して落としました。
取り付けるダクトの箇所です。
付ける部品が有ると知ると、確かに剥がれた跡が、、、。
海外製品ですので、このようなモノだと私錯覚していました。
こちらも接着剤が付着していますので、、、
慎重に研磨して落としました。
密着向上の意味合いもあります。
後日送付頂きました品はまだ有ります。
後部スポイラー部分のパーツです。
こちらも塗装が剥がれてるため、その部分の塗装をというご依頼でしたが、
付いていたパーツが有りました。
先ずは研磨作業です。傷が付かないようマスキングしました。
研磨作業しました。
こちらもメッキパーツです。
確かに剥がれた跡が帽体と一致します。
ダクト同様研磨作業進めます。
表側も研磨進めます。
研磨洗浄作業終えました。
塗装しました。
こちらは赤です。
取り付けて完成です!
有るべきところに付きました。
ダクトの動きも変わりなく。
口元も外して塗ったように出来ました。
大変長らくお待たせ致しました。
またお時間頂戴することにもお気遣い頂きまして誠に恐縮です。
既にツーリングやサーキットで愛用されている事を思います。
どうぞこれからも、X-Liteと新しい愛車・イタリア娘と過ごすバイクライフが
豊かになりますように!
ご依頼誠にありがとうございます。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。