ZEPHER 750 タイガーカラー・アレンジリメイク

ZEP750のペイントのご依頼承りました。

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気が付いたらすっかり立派な旧車のゼファー750。ついこの間新車販売開始したような気がしますが、廃盤となってもう7年も経つのですね、、。1991~2007年の16年間の販売+7年=販売開始から23年、、、。早いなぁ~。


やはり古い車種ですので、再塗装された塗膜の劣化と錆びが目立ちましたので剥離作業致しました。
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やはり結構な錆びでした。パテが入っているのはごく普通の事です。心配有りません。元々の塗装膜から察するに初期型モデルのタンクでしょうか?。ZEP750も年式によりタンクの形状が異なっているかも知れませんが、知らないので、、色から判断しました。とすると20年物ですね。
Z1と同い年の私、Z1が誕生25年程度の時期に手掛けたZ1純正タンクの錆び具合と比べたら、さびが発生しているとは言えマシです。鋼板の進歩のおかげでしょうね。


サビ取りの指示は無いものの、流石にこのままでは精神衛生上も良く有りませんので、サビ取り致しました。
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剥離後のタンクのプラサフ塗装時は、スプレーで入りにくい箇所に予め筆でプラサフを塗装して鋼板を保護します。隙間には毛細管現象を利用して流し込みます。
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特に裏側、筆の痕が残る箇所が御座いますが、ご容赦の程宜しくお願い致します。




ご要望はタイガーカラーですが、ゼファー750純正のタイガーライン・色では無く、雑誌に掲載されていたZ1のラインイメージでベースカラーを暗く濃くお任せです。そのZ1自体も純正とは異なるオリジナルです。

ゼファー400・1100とは異なり、ニーグリップ部のえぐりが無くZ1とは似た750のタンクですが、Z1とは大幅に異なる形状ですので、その辺りのつじつま合わせが最も苦労しました。
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具体的には上側2本のイエローラインは異なる面を跨いで伸びるラインですので、視点次第でラインの曲がり方見え方が異なり、その辺りが苦労致しました。
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また、Z1と比べると高さを感じるタンクですので、パターンで細く長く・ロー&ロングに見せるように。
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凹み修正有りでパテが入っていますので、厳密にはタンクの左右の形が異なります。ある年代までは、新品でも左右形状が異なっています。
その辺りも考慮しつつ、左右が同じに見えるように。




昨今、ネットの普及で作業に関する情報の入手も容易くなりましたね。私もお世話になっております。タイガーの塗り方の手順など調べれば直ぐに見つかります。昔は純正塗装膜を薄く削り「塗膜の層」を観察したりと何かと苦労しました。私は数こなして来たもののZ1・2に特化していませんので、専門業者さんのお知恵と比べたら劣りますが、私なりに今まで見てきた経験から上二本のラインは実は真っ直ぐだと考えております。
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Z1のタンクに玉虫含め上二本の線を綺麗に引こうとすると、実はテープを極力曲げずに真っ直ぐに引くのがポイントだと感じています。あるポイントで真っ直ぐテープを貼ると、タンクの曲面に添って自然と曲がりあのラインになるんですね。私もネットにお世話になっていますので、ちょっとしたトリビアを。





同時に上面からの見え方にもこだわります。
横視点を重視すると上面の見え方が違和感が出てきたりします。具体的には横重視で2本ラインを曲げていくと、曲面であるがゆえに斜め上や上面からの視点では局所的に歪みが酷くなります。その辺りも考慮しつつ、ゼファーに合わせて曲げる所は曲げますが、その曲げが視点を変えても極端に歪みが出ないようにスッキリとさせます。
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磨き込んでいますので、おっさんが写ってますね、、(苦笑)




純正ラインや見本のラインにこだわる所はこだわりつつも、捨てる要素は捨てつつこのゼファーがスッキリカッコよく見えるように作業進めさせて頂きました。乗車した際もスッキリ綺麗に見えた方が気持ち良いと思いますが如何でしょう。
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つじつま合わせですので取捨選択、どこかは捨てる必要が有ります。
それをどこに持ってくるか、、。
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純正パターンには規則性が有るのですが、その辺りはあくまでこちらのゼファーオリジナルという事で無視しております。この辺りの納め方などスッキリ見せるため変更しています。
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テールカウルもテールアップイメージになるように工夫して。
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こういう所がオリジナルとは異なります。
Z1始め、カウルの内側までラインは入っていませんが、この方が私にはカッコよく思えますので、このように。
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サイドカバーはエアクリーナー部を黒に。
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右カバーが一部欠けてました。
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ご相談の後、復元ではなくこのように整形させて頂きました。
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プラサフ塗装時に判明した割れ。曲げて割れを見えやすくしています。予めチェックして下地作業を行いますが、このような割れは先に判明し難い事もあり使い込まれた外装は特に全面プラサフ塗装を行い分り易くします。プラサフ塗装すると発見しやすいのです。
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ベースカラーは一見黒ですが、キャンディーカラーですので、光が当るとこのように見えます。
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大変長らくお待たせ致しました。
オーナーが決まった販売車両だと伺っております!
お時間頂戴した事お詫び致します。

どうぞ素敵なZEP750ライフを過ごされますように!

毎度のご依頼誠にありがとうございます。
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by os_design | 2014-07-05 11:22 | 作業・完成品